TheHissingofSummerLawns1
  • May 12, 2013
  • diary

夏草の誘い

「夏草の誘い」という邦題は魅力的だ。

原題は「hissing of summer lawns」なので

「夏草のざわめき」や「夏草のいたずら」と言った感じじゃないのかなって思うんだけど

それを「夏草の誘い」と訳すところが素晴らしい。

しかしそのアルバムのジャケットはこんな感じで。謎・・・。

(おそらくアフリカンミュージックに傾倒した曲もあるので、アフリカの蛇だと思う)

しかしよく見てご覧くださいな。この方々足元は夏草に埋まっています。

 

さて、ものの好き嫌いは、自分の未熟さを露呈するようで恥ずかしいのだが、

たまに、どうにも直感的に嫌いになってしまう事がある。

かつて、このジョニー・ミッチェルもそうだった。

彼女の曲はいかにも頭が良さそうで学級委員の様だ。

70年代の中後半にはバックミュージシャンを一流どころで固めて、

フォークからジャズ・フュージョンへと傾倒して行く。

パットメセニー、ラリーカールトン、ジャコパトリアス。

そんなのも、どうにも優等生で鼻持ちならない感じがした。

 

だけどそんなに嫌いだった彼女がある日突然好きになってしまう。

でもそんな事は多々ある。

それは長年(40年)一切食べられなかった梅干しが突然食べられるようになったように。

理由はよくわからない。

そうすると、そもそも嫌いになる必要って無かったなと思う。


ネットを探すと、こんな写真が出て来た。

このプールでの撮影現場の風景を想像すると楽しくなる。

クラスの優等生が、突然プールで水着になってはしゃいでいるような・・・?

そんなタイプじゃなかったのにな・・・。なんて。

ああ人はギャップに弱いのか?

そもそも嫌いになった要因は、この自画像のジャケット。

今ではもう、愛しくさえ思える。

Joni Mitchell – Shades Of Scarlet Conquering