
- May 29, 2015
- diary
都会
新宿。そう、そこは都会である。
ここは新宿御苑。今日は都民の憩いの場。
都会もまあまあいいもんだ。

そんな新宿御苑のほぼ真ん中。
ここが、あの憧れの「台湾閣」。知る人ぞ知る。知らない人は知らない。
新宿鮫と毒猿が、正確には中国マフィアと毒猿が死闘を繰り広げた場所。
尖った屋根が素敵。

今は平和である。
だけど、平和って何かを改めて考える。
正義とは何なのか?権力を持ったものが正義なのか?
毒猿はそんな疑問も意に介さずに、マフィアたちを次々と殺して行く。
彼が背負って来たものは何なのか?
そんな毒猿を追い続ける、新宿鮫がむなしく見えた。
“その日暮らしは辞めて、うちへ帰ろう一緒に。
その日暮らしは辞めて、うちへ帰ろう一緒に。”
1977年に発売された、大貫妙子のセカンドアルバムは、
まだ駆け出しの頃の、坂本龍一がプロデュース。
坂本龍一 : Fender Rhodes, Yamaha Polyphonic Synthesizer CS-80
大村憲司 : Guitar
細野晴臣 : Bass
クリス・パーカー : Drums
清水靖晃 : Soprano Saxophone
大貫妙子 : Background Vocal
山下達郎 : Background Vocal
38年も前の曲。
「うちへ帰ろう一緒に」。
この普遍のメッセージが心にしみる。
20代の頃知り合いになったS君と言う友人は、福岡県の出身。
ミュージックエンジニアを目指して上京したが、
大貫妙子のレコーディングで、彼女のボーカルトラックを誤って消去してしまい、
この世で一番恐いものを見たと言っていた。
(まあ、それは当然だろう・・・。)
彼は早々にエンジニアをあきらめて
同棲中だった年下の彼女との結婚を夢見て、
運送屋でバイトをしながら、茅ケ崎あたりでゆるやかに暮らしていた。
何故かそんな彼のことを思い出した。
今はどうしているだろうか?
毒猿も帰る家を探し求めていた。
新宿鮫も、家へ帰ろうよ一緒に。