
- March 07, 2016
- diary
人の思いが残る雑貨。


私はコルコバードでインターンをしています。
ある日、暇なのでなぜか散歩をして来なさいと言われ商店街をぶらぶらしていた時、
気になるお店がありました。
のぞいてみると日本には置いていないような雑貨が並んでいて、可愛いと思い店内に入ってみました。
こちらにある雑貨たちは北欧雑貨。
ムーミンやH&Mなど、フッションから雑貨では実は日本との関わりが多い北欧。
今日はそんな北欧雑貨を扱っているお店 Figue(フィグ)さんを紹介したいと思います。
Figueさんを営む堀口さん。藤沢に住んでいて、とても綺麗な方で喋り方が可愛らしい素敵な女性でした。
もともと雑貨のデザイナーで北欧のデザインが好きだったそうです。
以前は量産品のメーカーに勤めていたため、たくさん作れる物ではなく
人の手のぬくもりがある物と何十年もずっと使われているヴィンテージを集めたいという思いがあり、
のんびりした場所、鵠沼海岸に2012年12月にオープン。

Figueという名前の由来は、
単純に響きが良いのと、堀口さんが好きなイチジクがフランス語でFigueと言うことから名づけました。
以前は、お店でイチジクの香りを売っていたこともあるそうです。
日本ではあまり聞かない香りですよね。
3ヶ月〜4ヶ月に1回の頻度で北欧などに買い付けに行っています。
北欧は比較的治安が良いのでブランドのバックを持っていたり、
狙われやすい格好をしなければ大丈夫だとおっしゃっていました。
北欧は寒いけれど日本と違う人だったり、町並みだったりなのでテンションが上がって
意外と寒くても大丈夫みたいです。
特にフィンランドは北欧らしい町並みだそうです。
極寒を忘れるほどの町並み…見てみたいです。
でも、クレジットカードがATMから出てこなくなった事件があったらしいです。
そんな事件日本でも困りますね(T_T)
堀口さんが言う、買い付けの鉄則は「今作っているものは絶対買わない。」
だいたい、60年代〜70年代のもので価値のあるヴィンテージを買い付けているそうです。
そんなこだわりがある堀口さんは、どの品にも思い入れがあるとおっしゃっていました。
その中でも特にお勧めなものを3つを紹介します。


まず1つ目は、ロイヤルコペンハーゲンの前社アルミニアのタイルです。
後ろにナンバリングと年代が書かれていて、建材として製造された物であまり作っていないので、
見つけてラッキーな品です。
今のロイヤルコペンハーゲンとはデザイナーも窯も焼き方も全部違っているこのシリーズが好きだそうです。
ロイヤルコペンハーゲンの食器といえば、白と青のイメージがありますけど、この食器は全然違いますね。

2つ目は、アラビア社の花瓶。
もともと花瓶をそんなに作っていなくて、
このデザインとフォルムは堀口さん的に大ヒットだったらしいです。
お店に長くいる古株らしいです。愛着が湧きますよね。

3つ目は、エリック・ホグランというデザイナーが作った牛のデザインの照明です。
エリック・ホグランはどちらかというとアーティスト性が強く、斬新な物が多いらしいです。
確かにこの照明もおちゃめな作品ですよね。
1年ほど前にヒカリエで彼の展示会があったらしく、亡くなった今でも愛されているんだと感じました。
この3つの中で、私はエリック・ホグランの照明が素敵だと思いました。
オレンジのガラスが可愛いくて、部屋に飾ったら一気にオシャレ感が出ますよね。
そんな掘口さんの次行ってみたい国は、キューバだそうです。まさかの中南米!
なぜなら社会主義な国だけにほのぼのした雰囲気が魅力的で、
トリニダートという街のトリニダート刺繍の民着品に興味があるみたいです。
「聞いた話と映像でしか知らないけど、あの全然違った環境に行ってみたい!」とおっしゃっていました。
キューバといえば、どこででも音楽を奏でていて楽天的なイメージがあります。
堀口さんのお話を聞いていたら、キューバに行きたくなっちゃいました。


「物って、歴史の背景を凄く反映している」と堀口さんはおっしゃっていました。
ドイツにも買い付けに行ったことがあるらしく、
社会主義だった東ドイツと資本主義だった西ドイツでは今だに人も環境も結構違うそうで、
見つかる物も違うらしいです。
人の手で作った物は、その時の状況だったり人の性格が表れますよね。
そういったものが残っているのが、このFigueさんです。
どれもこれも素敵な品であり、一点ものだらけです。是非Figueさんを訪れてみて下さい。
店名 Figue(フィグ)
住所 〒251-0037
神奈川県藤沢市鵠沼海岸2-5-6 1F
営業時間 11:00-19:00
定休日 月曜日

**************************************************♡Writer Profile♡
針金彩奈 Harigane Ayana