2015-02-16 09-08-26
  • March 08, 2015
  • diary

スクール・ボーイ

つららのような鋭角と脆さ。それが十代。

あの頃に帰りたいかと言えば、帰りたくない。

だけど一番輝いて見える。

早春の水面のように、煌めく光の粒子の向こう側に

見え隠れしている。

勇気と弱気。希望と絶望。

全てが自分の手の中にあり、全てに手が届かないもどかしさ。

そんな矛盾を内包する美しさ。

もう一度、自分に問いかける。

あの頃に帰りたいか?

いいえ帰りたくない。

 

先日、地元の私立中学生の子が二人、職業体験に来ました。

一人は相手の目を見てどころか、相手の方を向いて話せないほどシャイで

だけど、スケボーが好きらしくて、ミニチュアのスケートボードで、指スケボーのトリックを披露してくれた。

下手だったけど・・・。

 

そして、海岸に行って写真を撮った。

線で何を表す?

 


スクールガール

作曲:筒美京平
作詞:松本隆
グッド・バイ アイ・ラヴ・ユー
スカートを派手めに ひきずって
つぶしたカバンは からっぽさ
あれからルックス 変わったね
すねてる瞳が 翳をひく
バス・ストップ 二人で
夏が来るのを待って 離れて見てたね
悲しきスクール・ガール 悲しきスクール・ガール
大人がぼくらを 引き裂いた
悲しきスクール・ガール 悲しきスクール・ガール
心は白紙の答案さ
たったひとつの答え それは
今も君を好きなことさ 今でも君を…
グッド・バイ アイ・ラヴ・ユー

授業を抜け出した 君の椅子
ポツンと涙だけ すわってる
右から左へ 意味も無く
教師の言葉が 流れてく

誰れもいない図書館
本にかくれキスした シーンが浮かぶよ
悲しきスクール・ガール 悲しきスクール・ガール
素直で優しい君だった
悲しきスクール・ガール 悲しきスクール・ガール
やめなよ自分を傷つけて
たったひとりで向かい風に
走りながら生きているよ 逆らうように…
悲しきスクール・ガール 悲しきスクール・ガール
自由に愛して悪いなら
悲しきスクール・ガール 悲しきスクール・ガール
若さを嫌いになりそうさ
たったひとつの答え それは
今も君を好きなことさ 今でも君を…
グッド・バイ アイ・ラヴ・ユー

 

85年のC-C-Bのヒット曲。

ただのぐれちゃったガールフレンドの話でしょうか?

長いスカートが時代を感じさせます。

 

いいえ、この歌詞に象徴される

失われた十代とは何か?

「大人が二人を引き裂いた。」

引き裂かれたものは一体何だったのか?

 

そして大人になった今、自分に問いかけるのは。

私たちは何かを引き裂いていないか?

子どもたちの何かを守ろうとか、子どもたちに未来をだとか、

そんなことはとても烏滸がましい。

 

引き裂かないように。ただそれだけを・・・。

私たちが何かを引き裂いてしまう恐れがあるのなら、

素早く、この場を去る決断をしよう。

大人にはわからない。

彼らのことは。

僕らのことは。

永遠に。