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  • December 07, 2016
  • diary

湘南ニューヨークシティーマラソン

見るからにここは江の島。湘南ニューヨークシティーマラソン。

初めて見に行ってみた。買ったばかりに自転車で一緒に走ってみた。俺のほうが速いぞ!当たり前だ。

実際のニューヨークシティーマラソンのことはよく知らないが、村上龍の小説で読んだことがある。

あちらの主人公たちは、N.Yのストリートの末端にいるゲイや売春婦や麻薬の密売人。

(彼らが年に一度のマラソンの日にだけ輝くことができる!)

こちらの主人公たちは(これだけいれば数名は悪い人もいるだろうが)、

99.99%くらいは,まずまず健全でスタンダードに毎日を暮らしている善良な市民。

しかし善良な市民って奴はどうにも苦手だと決め付けて、勝手に走るがいいさとスカしたポーズで10Years!?

今年、初めて観戦した11年目の湘南マラソンに感動した!それもかなり強く。

 

 

不思議な雲がランナーたちを称える。

ここは折り返し地点の直前で、おそらく最後尾に近い疲れ果てた集団。

みんなトロトロ走ってるか、歩いている。

だけどみんななんだか嬉しそう。すごく楽しそう。

沿道の観戦や差し入れにいちいち応えている人がいたり。

なんだこれは、キラキラ輝いているじゃないか!人が輝いている。

輝く瞬間を生きている。みんながみんな美しい!

これが本当の「湘南ニューヨークシティーマラソン」。

 

 

でも、いいんです。普通の人が、普通に走れば、普通に美しい。

「森山サン」だって、きっとこんな風に応援されて大感激でしょう。

俺だって応援されてみたい「松村サン」と。

いいや「松村クン」と応援されてみたい。

だけど、私のことを「松村クン」と呼ぶ人はごく数名。

かつて嫁さんには「松村クン」と呼ばれていた。私は高校の後輩なのだ。ああ懐かしい響き。

だったら、嫁さんにショッキングピンクの「松村クン」のうちわを作ってもらい、沿道から声援を送ってもらおう。

マラソンなんて走ったことはないが、私も来年は応募してみよう。

途中までだっていいかもしれない。

あの喜びを実感し、輝き、幸せな気持ちで沿道に皆さんに愛想を振りまきたい。

そんなハッピー・ハッピー・湘南マラソン。

みなさんお疲れさまでした!!