IMG_5598
  • May 29, 2015
  • diary

都会

新宿。そう、そこは都会である。

ここは新宿御苑。今日は都民の憩いの場。

都会もまあまあいいもんだ。

 

 

そんな新宿御苑のほぼ真ん中。

ここが、あの憧れの「台湾閣」。知る人ぞ知る。知らない人は知らない。

新宿鮫と毒猿が、正確には中国マフィアと毒猿が死闘を繰り広げた場所。

尖った屋根が素敵。

 

 

今は平和である。

だけど、平和って何かを改めて考える。

正義とは何なのか?権力を持ったものが正義なのか?

毒猿はそんな疑問も意に介さずに、マフィアたちを次々と殺して行く。

彼が背負って来たものは何なのか?

そんな毒猿を追い続ける、新宿鮫がむなしく見えた。

 

都会ー大貫妙子

“その日暮らしは辞めて、うちへ帰ろう一緒に。

その日暮らしは辞めて、うちへ帰ろう一緒に。”

 

1977年に発売された、大貫妙子のセカンドアルバムは、

まだ駆け出しの頃の、坂本龍一がプロデュース。

 

坂本龍一 : Fender Rhodes, Yamaha Polyphonic Synthesizer CS-80

大村憲司 : Guitar

細野晴臣 : Bass

クリス・パーカー : Drums

清水靖晃 : Soprano Saxophone

大貫妙子 : Background Vocal

山下達郎 : Background Vocal

 

38年も前の曲。

「うちへ帰ろう一緒に」。

この普遍のメッセージが心にしみる。

 

20代の頃知り合いになったS君と言う友人は、福岡県の出身。

ミュージックエンジニアを目指して上京したが、

大貫妙子のレコーディングで、彼女のボーカルトラックを誤って消去してしまい、

この世で一番恐いものを見たと言っていた。

(まあ、それは当然だろう・・・。)

彼は早々にエンジニアをあきらめて

同棲中だった年下の彼女との結婚を夢見て、

運送屋でバイトをしながら、茅ケ崎あたりでゆるやかに暮らしていた。

何故かそんな彼のことを思い出した。

今はどうしているだろうか?

 

毒猿も帰る家を探し求めていた。

新宿鮫も、家へ帰ろうよ一緒に。