2016-06-13 19-11-55
  • June 20, 2016
  • diary

コバルトアワー

昔、叔母が江の島の橋のふもとで、おでん屋をやっていた。

夏にその叔母の店の二階から 花火大会を見た。

花火大会の後は店がかき入れどきになり、私は一人二階で眠ってしまう。

お客さんがはけて、片付けが終わる頃、

私は眠っているところを起こされて、母の車に乗って自宅へ帰る。

R134を茅ヶ崎方面へ走ると、空が薄っすらとオレンジ色に変わり

夜が開けてくる。

車は夜明けの海岸を走る。助手席から見たコバルトアワー。

ブルーからオレンジへのグラデーション。

なぜかその光景だけは鮮明に覚えている。

その時、自分は何歳だったのか?

 

1975年6月20日の発売されたアルバム「コバルトアワー」

41年前の作品だ。

41年前・・・。

ベースに細野晴臣。ギターに鈴木茂。コーラスには山下達郎、大貫妙子。ハイファイセット。

キーボードはもちろん松任谷正隆。

このラインナップが素晴らしかったのか?この時代の空気が素晴らしかったのか?

当時7歳だったわたしには知るすべもない。

 

この曲に出てくる、SHONAN BOYとYOKOSUKA GIRL

そういえばわたしもSHONAN BOYだったなと、今更ながらに気付いても遅い。

 

 

夜明けではないが、コバルトアワー。

夕刻、海からの風が吹く。

 

 

湘南生まれの人は、湘南生まれであることがちょっと嬉しい。誇りに思っているところがある。

だけどヨコスカ生まれの人は、YOKOSUKA GIRLは、港のヨーコヨコハマヨコスカは、

ちっとも嬉しく思っていない節がある。

 

なぜだろう?

しかしそんな空気を、阿木耀子が微妙に察知して、ヨコスカの何かを歌詞に認めた。

「これっきり これっきり もう これっきりですか?」

この話はまたいつか。

 

今日はユーミンとコバルトアワーに

空想のドライブ。

あの時、同じ場所で、同じ夜明けの空を見ていたのかもしれないな。

などと1975年のコバルトアワーに思いを馳せる。

 

 

 

コバルトアワー-荒井 由美