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  • June 09, 2013
  • diary

厚木I.C

米軍の厚木基地って、全然厚木市じゃなくて大和市や綾瀬市にまたがっている。

おまけにキャンプは座間にあるので福生や横須賀のように、周囲がアメリカ文化に染まっていると言う事も無い。

だけど年に一度のフレンドシップデイ(解放日)には、解放された基地内で

戦闘機に乗ったり、アメリカンフットボールの試合を見たり、ピザを食べたり、

そんなふうに割と生活の一部としてかかわり合って来た。

それでもやはり「塀の向こうのアメリカ」である。

小泉今日子の2004年のアルバム「厚木I.C」の中の曲「厚木」で、主人公の女の子が

フェンス越しに思い焦がれる気持ちは解る。

「向こう側」の象徴としての「厚木基地」。

頭上の空を爆音を鳴らしながら影で覆うのは

あの「限りなく透明に近いブルー」でリュウが見た巨大な鳥か?

そんなことを、厚木の街角で煙草を吹かすこの写真を見て思う。

佐内正史撮影のこの写真は、リアルに私の知っている厚木の街に立つ、

私の知っているヤンキーの小泉今日子である。

 

「厚木」小泉今日子
作词:浜崎貴司 作曲:宮沢和史

私は信じない私を
その理由を言わぬかわりに
手紙さらさら送りつけて
そそくさと消えてしまうの

多分口紅でよごしちゃった
厚木基地のフェンス越し
覗きながらまたよからぬ事を
今考えているの

次は釣りの少し上手な輩を連れて
河をのぼる魚みたいに逆らってみましょうか?

意味は無いけどわざと私
厚木基地のフェンス越しもたれてた
見事何ごとも起きない 二月誕生日

後ろめたい気持ち
いくつかないわけじゃなく
河をのぼる魚みたいに
しくじったりするから

私は信じない私を
だけど明日になれば気が変わるかも
見事何ごとも起きない 二月誕生日

多分口紅でよごしちゃった
厚木基地のフェンス越し覗きながら
またよからぬ事を 今考えてみよう
取るに足らぬ事だけ考えてみよう

こんな私で ごめんね

 

 

そもそも私は、小泉今日子派じゃなかった。聖子派だった。

藤沢市民の私にとっては、あまりにも日常的でリアルだったから。

例えば中学校のときに好きだった子は、小泉今日子のヘアスタイルをまねたヤンキーだった。

そんな「日常」も、受け入れる事に何のためらいも無い歳になったのか?