ブルックリン橋、ニューヨーク市、アメリカ合衆国-485x728
  • January 11, 2015
  • diary

I♥NY

I ♥ N Y

同級生はこれを「アイニィー」と読んだ。

アメリカがまだまだ遠かった私の中学時代。

佐野元春が突然ニューヨークへ行ってしまってびっくりした。

しかも毎週NHK FMの番組、サウンドストリートをニューヨークの自宅で録音して

放送していたのだ。

MCの後ろではパトカーのサイレンが聞こえたりするのをドキドキしながら

一生懸命に聞いていた。

当時のニューヨークのイメージは、今だと何処だろう?

バグダットとか、ベイルートくらいスリリングな場所に思えた。

 

一本道に迷えば強盗に遭う。

地下鉄には乗るな。

ゲイがいる。

だけどストリートミュージシャンがいる。しかもとびっきりの!

 

一年後、帰って来た彼が発表したアルバムは、

ラテンにHIP-HOPにポエトリーリーディングに、

観光気分てんこもりの幕の内弁当のようだった。

「VISITORS」

30年後(!)昨年フジロックフェスで

このアルバムの再演ライブが行われた。

これが非常に楽しくて、全曲歌えちゃう自分が健気で踊ってしまった

年甲斐も無く・・・。

 

その中でも、当時はライムがどんくさく思えたこの曲が、

今ではとてもストレートに心に響く。

その時代、その場所、その空気。

ああ、いい曲だったんだなと30年ぶりに思った。

歌詞がとてもいい。

刹那で切実。(だけど輝きにおいで)

ごめんね佐野元春。

気にもしてないだろうが・・・。

 

 

カム・シャイニング-佐野元春

ちょうど闇に溶けてゆく静かな夜
誰もいないサリバン・ストリート
柔らかな風吹いて今夜は特別に
冷たいベルベット・ムーンライト
どこかの窓から聞こえてくる
あのファンクなハングリービート
いつまでもつながらない電話を待っている
New York City

イスラエルから来たブルージーンベイヴ
ワルツにからまるジプシー
まるで君はこの街じゃ無邪気なbaby
あぶなげなモナリザ
いつもチャンスのかけらを探し求めて
何でも知りすぎている君
この街のウイークエンドは今夜もbaby
タフに揺れている

Come shining
Come shining
Let’s make love tonight

たとえばチャーミングな会話だとか
メイクアップした恋なら欲しくない

Let’s make love tonight
Come shining
Let’s make love tonight
Come shining

休みがとれるほどおだやかな世界じゃない
リアルな現実
ルールを無視したクールなアベニューB
誰もが”ハイ”にしてくれる相手を求めて
冷たいベルベット・ムーンライト
たった3ドルのチープなコートが風に揺れている
いつかすべてが愛しく感じられるまで
君と歩いてゆく
いつかすべてが愛しく感じられるまで
君と歩いてゆく

Beat goes on
やがて若くてきれいな君の夢も
アンティークなリズム奏で始める
この街のウイークエンドは今夜もタフに揺れている
この街のウイークエンドは今夜もbabyタフに揺れている

Come shining
Come shining
Let’s make love tonight

たとえばチャーミングな会話だとか
メイクアップした恋なら欲しくない

Let’s make love tonight
Come shining
Let’s make love tonight
Come shining

休みがとれるほどおだやかな世界じゃない

やがて若くてきれいな君の夢も
アンティークなリズム奏で始める
この街のウイークエンドは今夜もタフに揺れている
この街のウイークエンドは今夜もbabyタフに揺れている

Come shining
Come shining
Let’s make love tonight
たとえばチャーミングな会話だとか
メイクアップした恋なら欲しくない
Let’s make love tonight
Come shining
Let’s make love tonight
Come shining
休みがとれるほどおだやかな世界じゃない